Note

~わが町の春 2024~

今年は桜の開花が早いと言われていましたが、異常気象の所為か例年よりも開花が遅くなり、いつもなら散ってしまっていることの多い入学式の時期に、今年は桜が満開となり、新入生たちにとって思い出深い一日になったことでしょう。

わが家の近辺の五分咲きの桜は僅か半日で満開になり、その後2、3日は美しい姿を楽しませてれましたが、その後の雨や風で一週間も経たない内に葉桜になり何とも言えない儚さと寂しさを感じました。

またこの辺りのソメイヨシノの老齢化が進みいつまで楽しませてくれるのか・・・
今や全国的に老木になっている桜の木の寿命が問題視されているようですね。

  • 桜
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~余呉湖を訪ねて~

各地で雪が降りだし寒さも厳しくなってきました。雪が積もる前に以前から訪ねてみたかった琵琶湖の北側にある余呉湖まで車を走らせてきました。

お天気は生憎でしたが、曇ったり青空が顔を出したり雨がちらついたりと、この辺りの冬の天気の移り変わりは著しいのでしょうね。その都度湖面が変化していつまででも眺めていられます。まるで湖面が自然を映し出すキャンパスにように思えました。

余呉湖は湖面が穏やかなことから「鏡湖」と呼ばれているそうです。光、風、天気、季節の移り変わりを湖面が写し取っているようです。次回は春に訪ねてまた湖面に描かれる四季の変化を楽しみたいです。

  • 余呉湖
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~モエレ沼公園 札幌~

7月の連休に札幌へ出かけて来ました。その頃大阪は、梅雨明け前で猛烈に蒸し暑い日が続いていましたが、千歳空港に着くとホッとするような気候でした。その後、小樽行きのJRに乗車し札幌へ向かいました。

初日は北大や大通公園の時計台、テレビ塔等の市内観光。二日目は、以前から訪ねてみたかったモエレ沼公園までドライブ。世界的著名な彫刻家イサム・ノグチが手がけ、「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトのもと造成され、2005年にグランドオープンしました。ゴミ処理場の跡地を公園化したことや、屋内施設であるガラスのピラミッドはまるでルーブル美術館の入り口のようでした。

園内の散策は心地良い風が吹き、雄大に広がる緑に囲まれ、日ごろの疲れを癒してくれる自然に包まれていました。彫刻家イサム・ノグチの想いが一杯詰まった公園になっていました。随分と歩きましたが、足の疲れはあっても気持ちはハッピーでした。

  • モエレ沼公園
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~兵庫県立あわじ花さじき~

梅雨の晴れ間に明石海峡大橋を利用して淡路島を訪ねて来ました。今や観光、リゾート、移住等で脚光を浴びている淡路。確かに海岸沿いを車で走っていると様々なカフェやグランピング施設、民泊、道の駅等、若者やファミリーが楽しめる場所がたくさん出来ていました。

私たちファミリーは以前にも行ったことのある「あわじ花さじき」を訪ねてきました。広々とした丘陵に季節ごとの花々が植えられ、瀬戸内海を望みながら草原を散策し、自然の美しさに感動しながら英気を養うとても素敵なところです。次に訪れた時はどんな花々が迎えてくれるのでしょうか?楽しみです。

  • 兵庫県立あわじ花さじき
  • 兵庫県立あわじ花さじき
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~井の頭公園の桜~

3月末の一週間の個展の合間に、井の頭公園を散策してきました。今年は東京の桜の開花宣言が例年より早く、既に桜は散り始めていました。満開であれば見事だったでしょうね。保育士さんに付き添われて園児たちがお散歩していたり、井の頭池をスワンのボートに乗って楽しむ人たちは春を満喫していました。

~北野天満宮~

北野天満宮は、菅原道真公を御祭神としておまつりする神社の総本山です。古来「北野の天神さん」と親しまれ、入試合格・学業成就・文化芸能・ 災害厄除祈願のお社として幅広く信仰されています。

我が家では初孫が来年高校受験を控えているので、北野天満宮へ参拝に出かけました。思えば中学入学時はコロナ禍、三年間の中学生活はコロナの中で以前のようには会うことが出来なかったので、アッと言う間に成長したように思えます。

振り返れば息子の受験の時も、娘の受験の時も「北野の天神さん」にお参りに行ったことを懐かしく思い出します。こうやって子供、孫とお参り出来るのは幸せなことですね。

~美しい花には毒がある~

庭の柚子の木の傍にはもう何年も前からエンジェルトランペットの花の木が植わっています。
今の時期は柚子が緑から黄色に色を変え、たわわに実っています。今年は真っ白なエンジェルトランペットも花を一杯付けて見事でした。花の名前の通りエンジェルがトランペットを奏でているように見えるんです。

こんなに清楚で美しい花なのに花・葉・樹液全てに毒を持つそうです。 一定以上を摂取してしまうと、おう吐・瞳孔散大・呼吸の乱れ・けいれん・呼吸困難などの症状を引き起こすそうですよ。 美しい花には毒があるようですね。要注意です!

~3種類のひまわり~

この夏、素敵な名前のひまわりを花屋さんで見つけました。
「ゴッホのひまわり」「モネひまわり」そして「マロン」。一輪、一輪を花瓶に活けて出窓に飾って愛でてみました。それぞれに個性があり、名前が表すように画家の絵を思い浮かべてしまいます。

これまでは総称してひまわりと言っていましたが一輪、一輪に個性があることに気付かされました。
枯れゆく姿もきっと個性的なのでしょうね。

~一泊二日の琵琶湖旅~

お盆に家族総出で琵琶湖まで出かけてきました。皆で行きたいねと言ってたのが3年前になります。
その後コロナ禍で毎夏計画は没になり、今年やっと行動制限がない夏休みになり、孫たちファミリーと子供たちと一緒に出掛けることが出来ました。

琵琶湖までは名神高速を使えば我が家からは一時間半程度で到着です。こんな近場にこんな広々とした美しい景色の湖があるのに出かけることが少なくなり、もったいないこととつくづく思いました。

水平線が見えるのに海ではなく湖、波もなく穏やかでマリンスポーツを楽しむ人や湖岸でスポーツを楽しむ若者たち。こんな風景に日常を取り戻せたように思えキュンキュンしてしまいました。
孫たちの成長に喜びを感じ、家族皆での交流は必要不可欠なものです。早く日常を取り戻したい想いが益々大きくなってきました。

モディリアーニー愛と創作に捧げた35年ー

大阪中之島美術館で開催中の「モディリアーニ展」を観に行って来ました。
エコールド・パリは世界各地からパリのモンマルトル地区やモンパルナス地区に集まった、出身国も作風も異なる芸術家の総称です。今回の展覧会には、その当時の画家たちの作品が展示されている部屋もあり見応えがありました。

最後の部屋にはモディリアーニの作品が数多く展示されていましたが、その中で「髪をほどいた横たわる裸婦」(1917年)と「少女の肖像」(1915年)の2点はカメラ撮影可能になっていました。

前者は中之島美術館の目玉作品として取り上げられている作品。後者は40年以上にわたって伝説的な映画スターのグレタ・カルボが自宅に飾っていたモディリアーニの絵で、今回本展で世界初公開されたそうです。

どの作品にも色々なストーリーがありますが、「髪をほどいた横たわる裸婦」は90年前に日本人の西洋美術のコレクターが手に入れましたが、その後持ち主は転々とし戦禍を逃れて、30年前に大阪市が買い上げました。その後も紆余曲折を経て、今年2月にオープンしたこの大阪中之島美術館で、やっと日の目を見ることとなり、来場者たちを楽しませてくれています。

~高知の仁淀川の支流にある「にこ淵」~('22 5/10)

「にこ淵」は、仁淀ブルーで知られる仁淀川の支流“枝川川”にあります。地元では水神の化身とされる大蛇が棲む所とされ、 人々が近づかない神聖な所です。

しかし近年その美しく、幻想的な青を見ようと観光客が訪れるようになりました。以前は急坂を下りるロープや鎖が掛けられていましたが、平成30年には階段が設置され川床まで下りれるようになりました。とても急な階段なので要注意です。

何とか無事階段を下りて川床へ着くと美しい仁淀ブルーが広がり、思わずため息をついてしまいます。太陽の光が注ぐ時間帯や光の角度や加減により幻想的な光景が見られるそうです。

~わが町の春 2022年~

この季節になると近所の桜の花見を兼ねて、毎年ほぼ同じ場所で撮影をしています。
契機は2011年の東日本大震災。いつも同じ時期に同じ場所で咲き誇る桜を愛でることのできる幸せをあれほど感じたことはありませんでした。

そして今年は今進行形のウクライナの惨状を目の当たりにして、美しくそして儚い桜の花を楽しむことの出来る贅沢さに、平和の尊さを噛みしめています。ここ1、2年のコロナ禍で花見を忘れたかのように人出が少なかったのですが、今年は花見を楽しむ家族連れがチラホラ。少しでも早く心の平安を取り戻せるといいですね。

~平和への願い~

ロシアのウクライナ侵攻のニュースが毎日報道され心が痛みます。今の時代はSNSならリアルタイムで戦場の様子が見れます。それは恐怖や残忍さや理不尽さを目の当たりにしている想いです。

今ピカソの「ゲルニカ」の絵の意味が鮮明に理解できたように思えます。平和を願うからこそ生まれた作品なんですね。戦争の醜さ残虐さ人々の怯え叫びが聞こえて来るようです。

以前パリのピカソ美術館のショップで購入したピカソの「鳩」の 置物を使って平和への想いを写真にしてみました。

~アンデスのラマ~

いつからあったかは記憶にないのですが、飾り棚の隅っこに飾っていたのは覚えています。

小さな置物なのに何故か存在感はありました。確か亡母のお友達が南米アンデス方面に旅された時のお土産でした。南米ペルーと言えばアマゾン川、古代インカの都市マチュピチュ、ナスカの地上絵、クスコ等を思い浮かべます。まだ南米へは行ったことはないのですが、紀行もののテレビ番組ではよく放映されているので、脳裏に色々な風景が浮かんできます。

そんなことを思いながら、このペルー産のクリソコラの石の上で荷物を運んでいるラマの置物を出窓に飾り、カメラのファインダー越しに見つめていると、不思議にアンデスの広大な風景が見えて来るのは、光とカメラの成せる業なのでしょうか?皆さんにはどのように見えますか?

  • アンデスのラマ
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~旧羽室家住宅~

大阪府豊中市の国登録有形文化財として保存されている旧羽室家住宅を訪ねてきました。昭和12年(1937年)に中世の武将原田氏の居城の跡地を購入し普請した郊外型住居です。
応接室に作られた格子入り丸窓や茶室としても使える広間、ダイニングルームには昔懐かしい電気ポットやトースターなどの日用品が置かれていて、まるで昭和にタイムスリップしたようでした。

~庭に咲くビオラとパンジー~

夏が終わり秋になるころにいつもビオラとパンジーの苗を園芸店で購入し、数個の鉢に植えるのが楽しみです。最近ではその年ごとに新しい色や品種が並べられているので、ワクワクしながら園芸店に行くようになりました。今では鉢の土が見えないぐらいに咲き乱れています。これから極寒の冬を経て5月、6月ごろまで美しく咲いてくれます。こんなに繊細でいながら逞しく生き抜く花たちに感動させられます。

~ザクロの実~

10月は父の祥月命日なので毎年実家へお参りに行きます。私が大学を卒業した年に56歳の若さで逝ってしまいました。今年は47回忌になります。50回忌まで後3年。年月の速さと父の亡くなった年を遥かに超えてしまった兄夫婦に夫と私。知らぬ間に年を重ねています。これからもみんな元気で年を重ねていきたいですね。

帰り際に門の所でザクロの実が熟してなっているのに気づき義姉が枝を切ってくれたのを持ち帰りました。帰宅後よく見ると実は割れて中にまるでルビーのような赤い粒がぎっしり詰まっていて、その姿は少し異様でもあり、美しくも見えます。まずは色々な角度で撮ってみました。縁起のよい木として昔から庭に植えられ、熟した果実に多数の赤い種子が入っていることから、子孫繁栄の意味を持ち、世界的にも子宝のシンボルにされているそうです。またザクロの果汁は女性の飲み物としてとても良いそうですね。

~佐川美術館を訪ねて~

名神高速道路の京都東インターチェンジを出て琵琶湖方面へ向かう道は結構渋滞していました。琵琶湖大橋を渡り車で10分ほど走ると佐川美術館に到着します。

この美術館は水庭に囲まれていて、四季の移り変わりやその日の天気、光の移ろいで水面の変化を楽しむことも出来ます。今回の展示は「スイス プチ・パレ美術館-珠玉のフランス近代絵画-」でした。スイス プチ・パレ美術館は、事業で財を成したオスカー・ゲーズ氏が19世紀後半から20世紀初頭のフランス近代絵画を核として収集したコレクションを一般公開するために、1968年にスイスのジュネーブ旧市街に開館しました。

また「芸術には国境はない世界共通の言語である」という考えでした。1998年のゲーズ氏没後は同館は休館しながらも、その遺志は引き継がれ国内外の美術館にコレションの出品協力を続けています。日本では30年ぶりに主要作品を展示することになりました。鑑賞して感じたことは、あまり日本では知られていない画家の作品が多く、新しい発見と刺激をいただきました。作品数も64点と言うこともあり、ゆっくり観ることができ、至福の時間でした。

~京都 美山 かやぶきの里~

以前から行ってみたかった南丹市美山町へドライブで出かけて来ました。美山町を代表するスポットは「かやぶきの里」で町内には数多くのかやぶきの民家が現存し、実際に生活もされています。

岐阜の白川郷は合掌造りですが、美山は入母屋造りになっています。
1993年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。また1000年も前から若狭と京の都を結ぶ鯖街道が通り、旅の要所としてにぎわっていたそうです。一年を通じ、日本の原風景に出会える場所として、若者から海外の人たちにも人気のあるスポットになっていますが、今は人出も少なく静かな風景を見ることができました。このような風景を見ることでコロナ禍の日常から少しでも解放された一日になりました。

~2021年の黄色の百合の花~

今年も黄色の百合の花が、我が家の庭に咲きました。咲きたての百合を一輪、我が家の出窓に飾りいつもの様に撮影しました。毎年見事な花が付くのですが、今年の花は格別です。

わが子可愛さにそう思えるのでしょうか?いいえ、何かが違うのです。もしかして花を愛でている私自身の心境が違うのかな?この2年コロナ禍で、知らず知らずのうちに心身が疲弊していたのでしょうか?
それをまるで解きほぐしてくれるように美しく咲き誇っていました。一輪の花が心身を癒し、少しでも前向きにしてくれる。花の持つ力に脱帽です。

~生誕160年記念「グランマ・モーゼス展」~

1940年、ニューヨークの画廊で、一人のアーティストの初めての個展が開かれました。その人の名はメアリー・ロバートソン・モーゼス(1860~1961)。70代で本格的に絵を描き始め、80歳になってのデビューでした。アメリカ東部の農家の主婦として家庭を切り盛りし、生涯を通じて暮らした土地、愛した風景、日々の労働や季節ごとの行事などをテーマに、生きる喜びがあふれる作品を創り出ました。その作品の数々は大恐慌や第二次世界大戦で疲弊した当時のアメリカの人々の大きな励ましとなり、人気は世界へと広がっていきました。本展覧会のサブテーマとして「人生100年時代の今こそ観てほしい展覧会」とあるように、時代は違えども大切なメッセージが一杯詰まった心温まる、そして癒される展覧会でした。またグランマ・モーゼスの言葉の中で「人生は自分で作りあげるもの、これまでも、これからも」はとても心に響きました。

~我が家のパキラ二世~

20年以上前に我が家に一本のパキラがやって来ました。確か園芸屋さんで小さなパキラの鉢を購入したのです。そのパキラは本当に長生きしてくれました。子供の成長と共にパキラも大きくなって行きましたが、とうとう寿命を迎えそうになったので、一枝を挿し木にしてみました。その挿し木の一本が、あれよあれよという間に背高のっぽに育ち、茎は細っぽっちなのに頭に葉っぱをいっぱい付けて頭でっかちで今にも倒れそうになってしまい、この3月にその長い茎を思い切って半分まで切ってみました。その後は切りすぎたかなと後悔の毎日です。「やっぱりダメか?」と思いながらの毎日切り口を見ていると、ある日ほんの僅かですが、新芽が二つ出てきました。「嬉しい!!!」その後は毎日その芽とにらめっこです。ほんの僅かずつですが成長しています。芽が開き葉っぱの赤ちゃんになっています。もうこれで大丈夫です。やはりパキラの生命力には脱帽です。今も日に日に育っています。細かった茎(今や幹)も逞しくなってきました。これからまた何年この木と共に過ごせるのでしょうか?

~淡路島の慶野松原~

大阪の2回目の緊急事態宣言が解除されて直ぐに、我が家から車で一時間半程で行ける淡路島へドライブに出かけました。家族皆、淡路島の明るさと風光明媚さと淡路産の玉ねぎが好きで、購入がてら出かけたりもします。今回は島の西側を走り慶野松原へ行ってみました。どこにあるのかな?と探していると浜辺と松原が見えてきました。人影はなく寂しく思えましたが、松原を通り抜け浜辺に出ると広々とした海原が。はるか彼方の水平線を眺めるていると、巣籠の続いていた生活から解き放たれる様に清々しい気持ちになれました。コロナ禍という状況下だからこそ自然との対話が必要なんだと痛感しました。

「わが町の春」~桜と水鳥~

今年は例年より早い桜の開花時期を迎えました。毎年我が家の近くの桜を見に行きますが、70年以上の老木になり、またこれまでの台風や自然災害で痛めつけられ見事な満開の桜とは言えなくなってきました。池の辺に植えてあるので、桜を額縁に見立てて水鳥を撮ってみました。水鳥たちの可愛いい動きに魅せられながら夢中でシャッターを押していました。

~2005年2月タヒチで決定的瞬間と出会う~

2005年2月タヒチで展覧会が開催され、その時のツアーに参加しました。タヒチは海の色も空の青さも雲の流れも南洋の植物も、全てに感動させられる南洋の楽園です。タヒチから船で15分のモーレア島に渡りました。ここは映画「南太平洋」の舞台になった島です。フリーの時間があったのでタクシーで島を巡ることにしました。その観光の最中に素晴らしい出会いがありました。こんな瞬間を経験できるとは・・・浜辺の木立の下で自電車から降りて水平線を眺める人物、まるで映画のワンシーンです。カメラを持つ手が震えそうになりました。そこで2,3回シャッターを押すことができましたが、そこに佇む人物はシャッター音に気が付き、直ぐに自転車に乗り立ち去りました。僅か一分足らずのこと。あの時の感動は今も忘れられません。それは一枚のベストフォト「Life, A Moment in Time」が生まれた瞬間。私にとっては決定的瞬間との出会いでした。写真の面白さ醍醐味はこのような被写体と巡り合えることですね。

~兵庫県立美術館「今こそGUTAI」~

「具体美術協会」は、日本が事実上の主権を回復し、戦後の混乱からようやく脱しつつあった時代に、兵庫県芦屋市を拠点として1954年に結成されました。具体代表者の吉原治良は「現代の美術が厳しい現代を生き抜いて行く人々の最も解放された自由の場であり自由の場に於ける創造こそ人類の進展に寄与し得ることであると深く信じる」と具体の理念を示しました。「具体」というグループ名の由来は「われわれはわれわれの精神が自由であるという証を具体的に提示したい」ということだったようです。ちょうど私が生をうけたその時代にこのような理念のもとに多くの作家たちが集まり、各々が自分独自の作品を世の中に送り出していたとは驚きです。まず最初の部屋には具体を代表する吉原治良・元永定正・白髪一雄の3名の作品が展示されていて、あまりの迫力に圧倒されました。その後は女性作家の作品も多く展示され、男女関係なくこのようなアートのウェイブが起っていたことに当時の日本のアートの斬新さに仰天です。見終えた頃には作品からのパワーが凄すぎて疲れ果てていました。帰宅前に美術館のカフェで一寸一息。

~鳩と小花~

出窓に小花を飾り、傍らに鳩の置物を置いてカメラのファインダーを覗いてみました。カーテン越しに光が差し込み、小花も鳩も輝いて見えます。なんて平和でホッコリとするシーンでしょうか。心が癒されます。独り占めしないで、皆さんにも味わっていただければ幸せです。

~旧閑谷学校(世界最古の庶民のための公立学校)~

コロナ禍でなかなか遠出が難しかったのですが、この3連休の11月22日「いい夫婦の日」には、私たち夫婦も岡山県にある閑谷学校までドライブに出かけてきました。備前焼の窯元や山々の紅葉を車窓から眺めているうちに、閑谷学校の備前焼の瓦ぶき屋根が見えてきます。入口中央にある二本の楷の木は赤と黄色に見事に紅葉するのですが、残念ながら全て散っていました。紅葉の時期には遅かったのですが、穏やかで静かな雰囲気は変わらず、30分足らずの滞在でも、リフレッシュすることが出来ました。次回は楷の木が紅葉している時に訪れたいです。

秋の気配

今年1月に写真集「My Window」出版しました。電子書籍でもご覧いただけます。ダイニングにある日当たりの良い出窓「My Window」が私の写真スタジオです。カーテン越しに差し込む光は穏やかで、温かくきらめき、そしてひかり輝きます。今回はカーテン越しから見えてくる秋の気配を撮った作品です。深まってゆく秋を感じていただければ幸いです。

兵庫県立美術館「つづく」

コロナ禍と猛暑で思うように出かけることが出来ず、気分はモヤモヤでした。やっと朝夕が凌ぎやすくなってきたので、予約を入れて兵庫県立美術館で開催されている「ミナ ペルホネン / 皆川明 つづく」を観てきました。会場の入り口からウキウキするような飾りつけに目を奪われ、特に“森”とタイトルのついている部屋には流行に左右されない「特別な日常服」が部屋の壁を埋め尽くしていて爽快でした。まるで本物の森に迷い込み、木々に癒されるような感覚でした。本展覧会の「つづく」はブランドの時間的継続性を示すものですが、それだけでなく、つながる、連なる、手を組む、循環するなど、モノや人が連鎖し何かを生み出していく生成のエネルギーを想起させる言葉でもあります。今のコロナ禍ではこの言葉の大切さを実感できますね。ファッション、インテリア等を観ている内に気分スッキリ!でした。

黄色のユリの花

もう何年も前に頂戴した2個のユリの球根。一つは白のカサブランカ、もう一つは黄色のユリ。いつの間にかカサブランカは咲かなくなり毎年咲くのはこの黄色のユリです。以前にも枯れゆく花のシリーズ「Life」でその姿を撮りました。今回は本当に久しぶりの撮影ですが、変わっていないのは枯れゆく姿の美しさです。どの姿も美しく生き生きとしています。

母の日にクレマチス

今年の母の日の娘からのプレゼントは、白色の八重のクレマチスでした。花が好きなことを知っていて、毎年その日には色々な花を見立ててくれます。今回はこれまでにあまり見たことにない八重のクレマチスです。食卓の傍に飾って楽しませてもらいましたが、やはりいつもの如く出窓に一輪、二輪と飾って写真を撮りたくなりました。自然光を浴びたクレマチスは美しさを増して輝いています。カメラを通して光が創り出す世界は無限であり感動を与えてくれます。

幸せを運んでくるポピー

我が家の玄関の壁には、ガラスの花瓶にピンクのポピーを生けた絵が10年以上前から飾られています。作者はフランス人画家のミシェル・アンリー氏です。ポピーの花をモチーフにしているアンリー氏は「ポピーの王様」とアメリカで呼ばれています。また「幸せを呼ぶ画家」とも言われています。ポピーと言えば2007年ごろ、我が家の出窓で一輪挿しに活けて、撮影を幾度となく繰り返しました。その時に気に入った作品2点は、生命力に満ち溢れ光輝いています。ご覧になって、少しでも幸せを感じていただければ嬉しいです。

希望の光

7都府県に緊急事態宣言が発令され、新型コロナウイルスの感染はこれまで以上に広がりつつあります。誰もが先の見えない不安を募らせています。ですが、暗闇の中にいても“希望の光”は必ずや見えてくるはずです。それまでは皆で力を合わせて頑張りましょう!!そんな想いで過去の写真作品を見ていたら、ありました!!“光”が、私たちを希望の道へと誘ってくれます。

心和むシーン

先行きの見えない新型コロナウィルス、私たちはどのような行動をすべきなのかもなかなか見えてきません。不安の中にありながらも一日、一日が過ぎて行きます。早い終息を願いながらも暗中模索の状況。そんな時ふと以前に撮った写真のアルバムを振り返りました。アートに力があるなら今こそと思い3作品を選んでみました。少しでも心和んでいただければ、幸いです。

ハルシュタットで見つけた造形美

ザルツブルグでの展覧会に出席し、その後足を延ばして訪ねたハルシュタット、小さな村ですが湖のある景勝の地です。村の中を散策していると民家の屋根には雪が積もり、それが不思議な融け方をしていて思わずシャッターを押してしまいました。自然の造形美には脱帽です。

長野、扉温泉の冬景色

松本駅に着くと扉温泉のお宿の送迎バスが宿泊客を迎えに来ていました。バスに乗り細い山道を運転手さんは上手に車を走らせます。回りの景色は徐々に銀世界になりお宿に着いた頃には薄暗くなっていましたが、宿の2階の軒から垂れた氷柱は輝いて見えました。夜が明けて部屋の窓から朝日に煌めく氷柱は美しい!ガラス細工のように見えました。この光景は忘れることが出来ません。

21th ART INTERNATIONAL ZURICH 2019

2019年9月26日~29日までスイスのチューリッヒで開催された「ART INTERNATIONAL ZURICH 2019」に新作「光景~Spectacle of light~」を出品しました。会場には行くことは出来なかったのですが、大勢の方々が興味を持って観て下さったと報告が入ってきました。嬉しいことです。出窓に差し込む“光”が創り出す光景。光の虚ろいと輝きがそれぞれの物語を作り上げてくれます。展示の様子をぜひご覧になって下さい。

「光景~Spectacle of light~」より【The horizon】

「光景」とは光が創り出す景色、物語、輝きです。2007年から、出窓に差し込む光で「いのち」をテーマに枯れゆく花の「Life」シリーズを撮り続けてきました。その後も出窓の光の輝きと虚ろいで色々な作品を創ってきましたが、今その光にスポットを当てて、光が創り出す世界を作品として発表し始めました。この度の3点は水平線が現れました。

小学生のバスケットトーナメント試合

このお盆休みの間に大阪の堺市で、小学生のバスケチームの試合があり、小6の孫が出場するので家族皆で観戦してきました。子供たちはそれぞれのチームのユニフォームに着替えて、皆少し緊張気味で体育館のコートに入場して行きました。試合開始後は、両チームの選手たちが一生懸命プレイしているので声援を送らずにはいられません。子供たちのパワーと頑張る姿に感動させられました。二日間の試合で孫のチームが優勝、この夏の良い思い出ができました。万歳!!

伊根の舟屋

梅雨が明け真夏の太陽が照りつける中、伊根湾沿いを遊覧船で周遊してきました。一階が船のガレージで二階が居室になっている「伊根の舟屋」は伊根湾沿いの水際ぎりぎりに立ち並んでいます。遊覧船にはユリカモメたちが、まるで乗船している人たちを歓迎するかのように群がってきます。潮風を受けながらの遊覧船は素晴らしい景観で私たちを楽しませてくれました。

月下美人の開花

これまで長く花芽を付けず、其の為かついつい庭の片隅に放置していた月下美人の鉢に今年は二輪の花芽が付きました。それをいつもの如く一輪挿しに生けて出窓のところに置いて様子を見ていました。蕾もなかなか立派で、出窓に飾って二日後にはその蕾が膨らみその晩には開花し始めました。中からは美しい雄しべ、雌しべが見えてきました。「わっ!きれい!」とため息が出ます。翌朝には花はしぼんでこの一瞬だけを楽しむのかと思っていましたが、翌朝は花が開き切り、美しさを増していました。あなたの生命力には頭の下がる思いです。

アウシュビッツ

2019年4月、日本とポーランド国交樹立100年記念の展覧会がワルシャワで開催されました。このような機会でもない限りポーランド訪問は無いかと思い、ツアーに参加しました。それでも躊躇いはありました。と言うのは、アウシュビッツ見学が日程表にあったからです。何故か恐怖を感じている自分がいました。しかし、実際に行ってみるとそこには世界各国から沢山の人々が集まっていました。広島や長崎に世界中から人々がやってくるのと同じように、ここアウシュビッツにも「二度と同じ過ちを繰り返してはならない。」と平和を願って多くの人が見学に来ている様子を見て、なんだか救われたような気持ちになりました。一人でも多くの人が平和を願うことが、今の世の中に必要なことではないでしょうか。

わが町の春

今年はわが町の桜の開花時期に寒暖の差があり、満開までに時間がかかってしまいました。例年と同様家の近くの池の周りに咲く桜を見に出かけてみましたが、今年の様子は違っていました。ソメイヨシノの寿命は70年ぐらいと言われていますが、この辺りの桜の多くがそれを上回る樹齢に達している上、昨秋の台風で樹々が痛めつけられていました。このままだと年ごとに華やかさを失っていきそうで……。これからはそんな所が増えそうですね。

2018年度修了制作展

3月12日~17日まで、京都の同時代ギャラリーで写真表現大学・Eスクール【2018年度修了制作展】が開催されました。プロアマ、年齢を問わず、一年間切磋琢磨しながら作り上げた作品を発表する場になっています。今回は昨年ミュンヘンで初めて展示した「Still life~something and nothing~」から、ドイツで有名なゲーベルフンメル人形を撮った作品を発表しました。この作品は、ドイツとの縁結びをしてくれた大切な作品になりました。

3月は桃の節句

最近では段飾りのお雛様を飾るのはなかなか大変になり、立ち雛二体を飾るようになりました。それを出窓の所に置きカーテン越しに差し込むやさしい光と一緒に撮ってみました。それが「Still life~something and nothing~」です。今年1月にミラノで開催された「Affordable Art Fair Milano 2019」にも他の作品と一緒に出品しました。会場に来られた方々はとても興味を持って観て下さったようです。

以下、会場で作品に添えていただいた紹介文です。

【Still life ~something & nothing~】
誰にでも大切にしているものがある。日頃はそのことを意識せずに過ごしているが、ある時ふとその存在に気付くことがある。それを出窓のところに飾って見つめていると、その当時の懐かしい思い出が走馬灯のように浮かんでくる。
置いてあるときには気付かなかったのに、何も置かれていない出窓に差し込んでくるあたたかな光が、その存在と思い出の大切さを気付かせてくれる。

People have important things but are usually not conscious of them. One day we may happen to notice something and try to put it by the window. By looking at it memories of it flash back like a revolving lantern.
When there is nothing by the window except the sunlight, people realize the object’s meaning through its absence and its existence and memories thus becomes important to them.

By Noriko Takaoka

栢野の郷(かやののさと)

12月に入り、北陸地方の雪の心配をしながら車で山中温泉まで癒しの一泊旅行の出かけてきました。目的地に着くころには雪ではなく、雨がシトシトと降り始めました。取り立てて温泉以外に名所は無いのですが、「栢野の郷」というところに大杉があると知り立ち寄りました。あまりの樹の高さ(58.4m)と幹の太さ(11.5m)に驚きました。地元の人にも「あのパワースポットへ行かれたのですね」と言われた通り、樹齢2300年の大杉のパワーには圧倒されました。

京都府宇治市にある「宇治上神社」

京都府宇治市にある「宇治上神社」は、世界文化遺産にも登録されている、現存する日本最古の神社建築です。鳥居を通り抜けると境内への門があり、そこを入っていくと拝殿があります。そしてその裏手に本殿があります。拝殿の正面から光が裏の本殿まで差し込み、光の情景を撮影することが出来ました。直ぐそばには宇治川を挟んで平等院があります。次回は平等院へも足を運んでみたいです。

奈良東大寺の昨今

秋晴れに恵まれ、久々に奈良散策に出かけました。猿沢の池を下に見ながら興福寺の五重塔を観に行き、一の鳥居へ向かう。そこから浮御堂へ出て一服。その後は今一番外人観光客で賑わっている東大寺へ近づくつれて人が増えてきます。東大寺までの参道は観光客で埋まっていて人、人、人です。鹿たちと戯れる人、見かけも気持ちも古き日本人に変身して楽しむ人たち。大勢の外人観光客が日本の文化に親しみ吸収して帰国されると考えると嬉しくもありました。

ART INTERNATIONAL ZURICH 2018

2018年9月20日~23日までスイスのチューリッヒで「ART INTERNATIONAL ZURICH 2018」が開催されました。20回目ということもあり主催者側も例年以上に力を入れたアートフェアで、私も当日会場に行く予定でしたが、台風21号の影響で関西空港が機能せず渡航を断念しました。しかし有難いことにスイス在住の友人が会場の展示風景を撮影して送ってくださったので、今回はその写真をご紹介します。

家族揃っての淡路島

お盆の休みを利用して家族全員で淡路島へ一泊旅行に出かけました。大阪からは明石海峡大橋を渡ると一時間程度で到着します。夕方にはホテルの目の前にある堤防までお散歩。まだまだ蒸し暑かったのですが、潮風が心地よく感じられました。堤防では観光客の人たちが釣りを楽しんでいました。平成最後のお盆、良い思い出が出来ました。

広島現代美術館

広島で開かれた第26回国際平和美術展にて、多く方々の平和への想いが伝わる作品を鑑賞してきました。また、広島市内を見渡す比治山の丘陵にある広島現代美術館では「モダンアートの再訪」が開催されていたので、そちらも観に行ってきました。大作揃いで圧倒されましたが、同時にモダンアートの面白さを再認識しました。鑑賞後は美術館のカフェで一服。至福の時間でした。

リスボン海洋水族館

この連休を利用して娘とリスボンの海洋水族館を訪ねてきました。1998年のリスボン万博の跡地に、大阪の「海遊館」のような立派な水族館ができ、2015年にはその別館に日本人の天野尚氏によるネーチャーアクアリウムがオープンしました。この空間はまるで別世界。全長40メーターの淡水の水槽に水草等で作った日本庭園が出来上がっていました。地球の自然環境の壮大さ緻密さが描かれ、私たちに近年の自然崩壊の警鐘を鳴らしているのだと感じました。

わが町の春(夕方編)

今年の桜は短期間で満開になったので気忙しく感じられましたが、雨が降ることもなく、美しく咲いた状態を保ってくれたおかげで長く楽しむことが出来ました。そんな中いつもと違う時間帯に撮影に出かけると、まだ日が暮れる前、空に朧月が出ていました。満開の桜と朧月。こんな風情のある花見は初めてのことでした。

高知・桂浜公園

3月初めに友人の住む高知を訪ねてきました。高知と言えば坂本龍馬。NHK大河ドラマ「龍馬伝」で一躍有名になり、大勢の観光客で賑わいを見せた面影があちらこちらで見受けられました。そして、旅の最後には桂浜へ。龍頭岬に佇む龍馬の銅像、そこからの眺めと桂浜の雄大さ、大らかな高知の人たちに想いを馳せました。

一輪のピンクのバラ

可愛いピンクのバラを、大事にとっておいた空きびんに活けてみました。そして出窓に置いて数か月経った頃、それまで気付かなかった驚きの変化に遭遇しました。ビンの中には新たな茎と葉っぱが出てきていたのです。この生命力の凄さには圧倒されます。

「春のアート展」~Signs of Spring~

春をテーマにしたグループ展に初期の写真を出品することになりました。左から、「姿見」「心模様」「春模様」の3作品。いずれもその当時の心象風景です。写真をご覧になって、何を想い感じていただけるでしょうか。

明治の森箕面国定公園

紅葉の時期になると出かけて行きたくなるところがあります。国定公園内にある箕面の滝です。滝にたどり着くまでに古い佇まいの茶店があったり、昆虫館、お寺等があり道草をしたり、紅葉狩りをしながら滝にたどり着きます。今年は台風21号の被害(土砂崩れ)で滝までの道の途中で通行止めになってしまいました。とても珍しいことです。

ケイトウの花

赤い花はないかしらと探していると、花屋の店先でケイトウの花を見つけました。とても鮮やかな赤、ビロードのような光沢がありまるで布地のような感触です。この2輪を出窓に飾って眺めること5か月。ご覧のように変化していきました。どの瞬間も美しく、いのちが輝いて見えます。

夏休みの六甲山牧場

お盆に六甲山牧場を訪ねてきました。麓から頂上に近づくにつれて気温は23度、22度と下がり、車窓からの風が涼しく心地よく感じられました。牧場は家族連れが多く、牛や馬、羊や兎などと戯れている子供たちの姿がとても楽しそうでした。

コッツウォルズ

イングランドの中央部に広がる標高300m以上に達する丘陵地帯がコッツウォルズ。その中でも最も美しい村バイブリーを訪ねてきました。羊毛の交易で栄える中世にタイムスリップしたような佇まいと、自然の美しさを満喫してきました。

ストーンヘンジ

5月末から一週間、ロンドンへの旅に出かけました。ツアー参加で、ロンドンから2時間かけて紀元前2500年から紀元前2000年の間に立てられた“ストーンヘンジ”を訪ねてきました。イギリスの天気は1日の間でも移り変わりが激しいのですが、晴れ渡った中でストーンヘンジを見ることが出来、またこの場所はパワースポットということもあり、豊かな気持ちにさせてくれました。

のれんの並ぶ街 勝山

一年か二年に一度、一泊旅行に一緒に出かける友達がいます。今回は岡山に住む友人がガイド役になって私たちを真庭市の勝山へ案内してくれました。旧市街にある各建物の入口には草木染の暖簾が掛けられ、とても風情のある街並みになっていて、私たちを楽しませてくれました。

美の回廊展

2月にグランドニッコー東京台場のGALLERY21で展覧会があり参加してきました。ギャラリーは回廊になっていて、ぐるっと回りながら作品を鑑賞するのでフラットな展示とは違う面白さがありました。

光の中のお雛さま

毎年和室の床の間に飾る立ち雛。そのお雛様を光の差し込む出窓に飾り、内裏様とお雛様のそれぞれの表情を見つめてから対で飾ってみると、その立姿は仲睦ましく、窓辺の光に包まれてとても美しく見えました。

京都最古の禅寺「建仁寺」

お正月の初詣に家族揃って京都へ出かけました。八坂神社へ行く途中、禅寺の「建仁寺」に立ち寄ってみると人もまばら、ゆっくりと庭を愛でたり襖絵を鑑賞したりと穏やかな時間が流れ、心も和んで良い新年を迎えることができました。

山陰の小京都・津和野

12月になって新大阪から新幹線に乗り新山口へ。レンタカーで一時間半ほどかけて津和野へ向かいました。シーズンオフなのか観光客はほとんど見かけません。立ち寄った「太鼓谷稲荷神社」はまるで京都の伏見稲荷の規模を小さくしたような佇まい。ここに小京都を見た思いでした。

何必館・京都現代美術館

四条河原町から八坂神社に向かう途中、「何必館」という現代美術館があります。こじんまりとしていてとても雰囲気のある美術館です。私のお気に入りの写真家の展覧会が開かれていたので訪ねてきました。再び感動です!!

京都高瀬川の路地裏散策

いつもなら四条河原町の人通りの多いところを散策するのですが、今回は高瀬川辺りを横にそれて裏道に入り、人通りの少ない路地裏へ。そこには昔懐かしい家々が軒を連ね、京野菜を店の前に並べて人の目を引いたりと、楽しい発見がありました。

デトロイト美術館展

大阪市立美術館は天王寺公園内にあり、すぐそばには日本一背の高いビル・あべのハルカスがそびえています。デトロイトは自動車産業で繁栄し、その頃にヨーロッパ各国から美術品を集めたといいます。今回も素晴らしい絵画が数多く展示されていました。またデトロイト美術館内にはフリーダ・カーロの夫ディエゴ・リベラの描いた壁画があるそうです。訪ねてみたい美術館ですね。

鎌倉の大仏様

やっと念願叶って鎌倉の大仏像を見に行くことが出来ました。昨日の大型台風の後だったので空には雨雲があり、今にも降り出しそうな気配。ところが眺めている内に青空が現れ、清々しい大仏様の姿に心が洗われました。

移転前の築地市場

大勢の外人観光客が訪れる築地市場。11月に豊洲に移転するまでに一度は見ておきたいと訪ねてきました。場外は人で溢れていましたが、場内の競り会場は人気もなくひっそりとしていました。その傍にある鮨屋は何とどの店も長蛇の列。美味、美味でした。

京都の町家の風情

今年で4回目になる「KYOTOGRAPHIE」。町家での展示は趣向を凝らし、写真作品が古い建物の雰囲気に溶け込んでいました。門前の赤い暖簾、格子窓に掛けられたすだれ、室内の電灯、どれも昔懐かしいもの。京都は今もこのような光景を目にすることが出来ます。

新緑の高野山

何十年振りかに訪ねた高野山。まずは金剛峯寺をお参りする。その後お墓の立ち並ぶ林道を通って奥之院へ。弘法大師の聖地に向かう僧侶の後ろ姿は凛々しく目に映りました。

わが町の春 2016

桜の季節になると、毎年同じ場所へ散歩に出かけ、池の水面と一緒に桜を撮るのが定番。今年は珍しくカイツブリが水の中から顔を出したり潜ったりと可愛い姿を発見しました。

Still Life ~something & nothing~

枯れゆく花のシリーズ「Life」を撮影した我家の出窓に思い出の品物を飾り、光のうつろいとともに撮影し、その物の存在とは?如何なるものか・・3枚の写真から何か見えてきたでしょうか?

天橋立 2016

昨年と同じ時期に天橋立を訪れましたが、今年は雪がなく対岸の傘松公園の展望台から天橋立を眺めると、往来する遊覧船やモーターボートの波紋の美しさに心が和みました。

平和の祈り

2016年を迎え、新たな一歩を踏み出すにあたり、今年一年が平和であることを祈念します。

11月の写真展「枯れゆく花輝く命」

紅葉の鮮やかな季節に大阪のリーガロイヤルギャラリーで個展を開催しました。予想以上のご来場者があり、ご感想を聞かせていただいたり、互いに気持ちが通じ合ったりと、私にとって実り多い展覧会になりました。

赤いバラ

出窓の一輪のバラの枯れゆく姿を2年かけて撮影してきました。もうこれ以上撮れなくなって、花瓶から抜き出すと茎から根が出ていて、それを鉢に植えて育てると真っ赤な可愛いバラが咲きました。元のバラの姿は無くなっても新しい花が咲き、次世代へと受け継がれてゆきます。

ヴァチカン美術館

8年ぶりにヴァチカン美術館を訪ねてきました。中庭にはポモドーロ(伊)作の「球体を持った球体」が中央にあり、その姿は人類の作った文明の利器で地球が傷つけられているようにも見えます。この作品は箱根の「彫刻の森美術館」でも見ることが出来ます。

向日葵の表情

夏の花と言えば一番に思いつくのは“ひまわり”。真夏の太陽と青空に顔を向け、大きく微笑んでいる。そんなひまわりをいつもの出窓に飾って撮ってみました。後ろ姿も横顔もこんなに素敵なんですね。

我家のゆり

10年前に1個のゆりの球根を鉢に植え育てると、年ごとに株が増え、今では5月にたくさんのつぼみをつけます。そのつぼみは太陽の光を十二分に浴びて、6月には見事な花を一杯咲かせます。その1本を花瓶に生けて飾ると、芳香剤のように室内に甘い香りを漂わせます。

梅雨の晴れ間に淡路島へ

我が家から車で明石海峡大橋を渡れば1時間程度で到着する淡路島。海岸線の美しい景色を見ながら目的地「淡路花さじき」に着くととても眺めがよく、水平線に木々の緑、草原に咲く花たちを見ていると自然に癒され、心休まる1日になりました。

初夏の須磨の海岸

今年のこどもの日は孫たちと須磨へ出かけました。晴天に恵まれ、海から吹いてくる風は潮のにおいがして、とても涼しくさわやかでした。こどもたちと共に大人たちも童心に返り、楽しいひとときを過ごしました。

わが町の春2015

今年の桜は、急に暖かくなりアッと言う間に満開。その後の菜種梅雨で雨や風に傷つき、束の間の美しさ。今は葉桜になり新緑が美しくなってきています。

雪の天橋立

先日、何十年か振りで、天橋立を訪ねてきました。まだまだ寒い時期、2、3日前に降った雪が残っていて股のぞきから見える景色は、雪と相まってより一層美しいものでした。

いのちが宿る

本来捨てられてしまう空きびんに、出窓の光をあてて草花を加えると、無機質なものに「いのち」が宿る。身近なものにスポットを当てて見方をかえてみると、思いがけない発見があり、その存在が輝きだす。そんな被写体を今年は探してみたいです。

モン・サン・ミッシェルの夕景

中世のクリスチャンの巡礼の場であったモン・サン・ミッシェル。現在は多くの観光客で賑わっています。夕日が沈むころ、辺りは幻想的な世界に変わり、より一層魅了されます。

国際平和美術展 UNESCO in Paris

「戦争の悲劇を繰り返さない」という理念により設立されたユネスコ。その本部で国際平和美術展が開催されたことは、とても意義深いことでした。今後もアートの力、アートを通して世界平和を希求できることを願っています。

夏の夕空

夕暮れにふと空を見上げると、一日の疲れを癒してくれる夏の空。晴天の日は夕方なのにこんな青空(?)、雨上がりは夕日が雲隠れ、一日の終わりを告げる美しいサンセット。夕空って自然が作り出す大きなカンバスですね。

根津美術館

竹林の涼感を味わうように竹塀の通路を抜けると美術館の入口。「カラフル」という中国の明清工芸を見終えて一歩庭に出ると、外の雑踏とは別の、新緑の美しい世界。一足早い七夕の笹が涼しげに風に揺れていました。

王子動物園

久々に神戸にある王子動物園に行ってきました。小さな子どもたちが喜びそうな遊園地があり、また、春休みということもあって大勢の人たちで賑わっていました。パンダの仕草はとてもかわいらしく、檻の中にいるゴリラを見ていると哀愁を感じてしまいます。いつも思うのですが、ゼブラの縞柄はとても美しいですね。

松本市美術館

まだ雪の残っている信州の松本を訪ねてきました。扉温泉に向かう途中、松本市美術館に立寄ると、入口では水玉のカラフルなチューリップが出迎えてくれました。その奥には、赤と白の水玉模様のマネキンと自動販売機。これらは全て松本出身の草間彌生の作品です。ウキウキ、ドキドキさせられました。

タージ・マハル

この2月にインドに駐在中の息子ファミリーを訪ねてきました。初めてのインド、何はさておきタージ・マハルだけは見ておかねばと、白大理石の宮殿(実はお墓)を見学してきました。晴天に恵まれて青空の下、美しく輝いて見えました。

『八重の桜』新島旧邸を訪ねて

NHKの大河ドラマ『八重の桜』に因んで、京都丸太町にある新島旧邸を訪ねてきました。内部は和洋折衷で、当時の新島夫妻の新しい感覚が随所に取り入れられていました。懐かしい家具調度を目にして、祖父母の時代にタイムスリップしてしまいました。

市民マラソン

最近のマラソンブームで、市民マラソン大会があちらこちらで開催されています。先日、千里の万博公園で行われたマラソン大会にて、娘が初めて10キロ部門に参加したので応援に行ってきました。大会の大小に関わらず、挑戦することは素晴らしいですね。

出雲大社

神無月(10月の異称。日本中の神様が、この月に出雲に集まる)に出雲大社を訪ねてきました。60年に一度の、平成の大遷宮ということもあって、老若男女、大勢の人が参拝に見えていました。

植田正治写真美術館

大山の麓にある植田正治写真美術館へ、生誕100年の特別企画展を観に行ってきました。同時代を生きたフランスの写真家、ロベール・ドアノーとの二人展は見応えがありました。また、この美術館からは目の前に大山を見ることができるので、植田作品とともにいつも感動させられます。

パリ・オルセー美術館を訪ねて

今回で2度目になるオルセー美術館。展示室の壁面の色が変わっていたり、お目当ての絵画も移動したりしていましたが、以前よりも観やすくなっていました。また、疲れたときに一服する所もあり、ホッと一息つきながら鑑賞することができました。

仏・ジヴェルニーにモネの庭を訪ねる

モネが晩年を過ごしたジヴェルニーを訪ねてきました。「ジヴェルニーは私にとって、輝くばかりの美しい国だ」と彼が言っていた通り、私が訪れた日は晴天に恵まれ、睡蓮の咲く池もモネの庭も、光に満ち溢れていました。忘れることのできない、思い出の1ページになりました。

高梁市成羽美術館「篠山紀信展 写真力」

先日、岡山にある高梁市成羽美術館へ、篠山紀信の「写真力」を観に行ってきました。安藤忠雄設計の美術館で、記憶に残っているポートレートもたくさん展示してあり、その時代背景や社会環境を瞬時に思い起こさせてくれる写真の力を実感させられました。

大山崎山荘美術館「フラワー・オブ・ライフ」

シャガールの絵のそばで「人は花の意味について、長い時間かけて考え、思いを馳せることができる。しかし、私にとって花はその幸福の輝きにおいて、まさに人生そのものだ。人は花なしではいられない」という彼の言葉に出合い、深く感動しました。私の枯れゆく花の作品「Life」と通じるものがあったからです。

箱根彫刻の森美術館

この11月にやっと念願かなって、箱根の美術館めぐりをすることができました。その中でも展示作品を自由に撮影できる“彫刻の森美術館”での写真3点をご紹介します。

ZIPANGU

自然光が作り出す美の世界。その一瞬の美しさを一枚の写真に写し取りたくて、シャッターを切ってきました。今回の作品「ZIPANGU」は草間彌生の“赤いカボチャ”の作品に夕陽が当たって黄金の世界が現れ、その美しさに感動し、撮影したものです。

黒い水玉の赤いカボチャ

宇野港からフェリーで直島に着くと、いつも迎えてくれるのは、この黒い水玉の赤いカボチャです。中は空洞になっていて、入ってみると丸い穴が空いていて、覗いてみると空が見えたり、海や船が見えたり、車道を走る車が見えたりします。

アートの島・直島

6年ぶりに直島を訪ねてきました。世界中のコンテンポラリーアートが、安藤忠雄の建てた美術館や野外に展示されている魅力的な島です。その中でも海岸線に佇む、水玉模様の黄色いカボチャの存在感に釘付けになってしまいました。前回も夕方、波止場にあった赤いカボチャを撮り続けましたが、今回も草間彌生の作品に脱帽です。

雨降る日光

パワースポットを求めて、梅雨明けを待たずに日光を訪ねてきました。東照宮の佇まい、そして隣にある日光二荒山神社へ向かう参道は、強力なパワーを発する場所と言われています。

赤いバラ

2007年から撮り続けてきた枯れゆく花の作品「LIFE」シリーズを、このたび1冊の本にまとめることができました(表紙:左)。その中でも4年間撮り続けてきた“赤いバラ”でひとりの女性の一生を表現することができました。過日5月31日に旅立った私の母そのものでした。

2012年・わが町の春

2012年の春は、京都や奈良の名所の桜ではなく、わが町の桜をご紹介します。毎春のことながら、いつもと同じ景色を見ることのできる幸せをしみじみと感じました。

陶板名画美術館

陶板アートに興味があって、徳島にある美術館に立ち寄りました。展示数の多さと館内の広さに圧倒されましたが、「本物に優るものはなし」。館内を親切、丁寧に案内してくれるロボットに愛着を感じてしまう、不思議な経験をしました。

心躍る、草間作品に魅せられて

2004年に初めて、森美術館(東京・六本木)で草間彌生の作品を見た時の驚きを鮮明に覚えています。今、大阪では国立国際美術館で彼女の展覧会が開催されています。入口のところから心ウキウキするような作品に迎えられ、思わずシャッターを切ってしまいました。

2012年、人と人が支え合い、助け合える年でありますように!
東日本大震災で被災された方々のことを案じ思うことで、心のどこかでつながっていますように。

離れていて会えないのに、いつもどこかでつながっている人、そんな友人からステキなバラの花束が贈られてきました。その花の美しさに心ときめき、感動しました。誰かがどこかで気にかけていてくれたり、思っていてくれたり、それは本当にうれしいものです。それが励みになってまた頑張ることができるのです。
7輪の美しいバラを紹介します。ご覧になって下さい。

※バラの品種名/原産地

先月、家族旅行に出かけた時に、素晴らしい富士山を眺望することができました。
大阪出身の私にとって、富士山にお目にかかれたことは宝くじにでも当たったような胸躍る心境でした。
日本の自然の美しさ、それを誇れる日本人魂。

今年は自然災害で多くのものを失い、失意のどん底を経験しましたが、自然を愛する心や人をいたわる心があればきっと取り戻せると、富士山を眺めながら、そう確信しました。

上海アートフェア(2011年9月14日~18日)で「希望の花」のポストカードを買ってくださった中国の方々にメッセージを書いていただきました。その一部をご紹介いたします。また、支援先に送金を済ませたことをご報告申し上げます。

【メッセージ】
・全ての震災孤児の幸福と健康を祈っています。
・永遠に命の花を咲かせよと祈っています。
・希望の花、命の花。
・子どもはすべて、子どもは希望! 世界中の子どもたちが幸せになりますように!
・生命の重さを知る人こそ幸せを手に入れる人だ。花があれば、希望がある。

支援先:遺児支援【東北レインボーハウス】建設(あしなが育英会)
振込先:あしなが東北レインボーハウス建設募金
口座番号:00120‐7‐355615

上記へ振り込ませていただきました。
ご支援いただきました方々には、心より御礼申し上げます。

秋は心静かに物思いにふけるも良し、好きな音楽を聴いたり、美術館を巡るのもステキな過ごし方ですね。

昨秋訪ねた『ロダン美術館』は、ロダンの作品に感動するだけでなく、美術館そのものが心地良く、また訪れてみたくなるところでした。

ー 美術館の全景 ー

ー 館内の様子 ー

ー 美術館の全景 ー

9月14日~18日まで開催された第15回上海アートフェアに花の作品「Life」を出展し、色々な方々の協力の下、無事終了することができ感謝の気持ちで一杯です。
3月より準備を始め、その間に東日本大震災という未曾有の大惨事があり、一時は出展することを諦めかけましたが、今こそ頑張らねばと中国側の手助けして下さる方々と心をひとつにして、とても素敵なブースを作り上げることができました。

お世話になった友人、デザイナー、ギャラリー、アートフェア関係者です。

作品展示と共にブース内に『希望の花』のコーナーを作り、東日本大震災の遺児たちへの支援を呼びかけました。中国ではこのようなことは珍しく、どのような反響があるかとドキドキものでした。初日の午後初めて、興味を持って下さった母娘連れが募金をして下さり、またメッセージも書いていただき、この時ばかりは本当に嬉しかったです。その後も毎日数人の人達が募金をして下さり、その都度『希望の花』のポストカードを手渡しました。きっとカードを見る度に思い出していただけることでしょう。

一緒に写真も撮らせていただきました(一部を紹介します)。

会期中の5日間、大勢の方々に展示を観ていただき、「感動しました!」「とても綺麗です!」「私も同じ気持ちです」「この作品はとても好きです」「枯れた花を撮られるのは珍しいですね」等、色々な感想をいただきました。
会場近くのホテルから毎日通いましたが、とても充実した日々でした。夕方には足が棒のようになり、足マッサージにも通いました(マッサージをしてもらえる所はあちらこちらにあります)。
最終日は私のブースの関係者の皆さんが集まって下さり、夕食を共にし、日中友好を深める有意義な会になりました。皆さんありがとうございました。

この3月に上海を訪れた際、アートフェアの関係者の方に『M50』、『田子坊』、『上海红坊创意园』を案内してもらいました。
『M50』は現代アートの発信基地で1930年代に建てられた紡績工場跡地に、130以上ものアトリエやギャラリー、スタジオなどが集積し、上海のアートシーンを牽引しています。
『田子坊』は租界時代に立てられた石倉門の集合住宅が残るトレンドエリアで、国内外のアーティストがこの場所に集まり、「上海SOHO」と呼ばれています。

今回ご紹介するのは『上海红坊创意园』で発見した「足」のオブジェです。スケールの大きさと迫力に圧倒されました。如何でしょうか?

ー 上海の街中 ー

昨春(2010年)、上海の新たな中国の最新アートシーンの発信地M50のギャラリーで個展を開いたことが契機で、秋にも上海のギャラリー(上海三希文化艺术发展有限公司)で個展を開催することができました。

昨秋、上海のギャラリーで個展を開いた際、花の作品「Life」にとても興味を持たれ、9月14日~18日に開催される「上海アートフェア」に出展することが決まりました。

3月8日~11日までアートフェアの打合せで上海を訪ねました。帰国日の3月11日、浦東空港のチェックインのカウンターのところで、宮城県沖で地震が発生したことを知りました。その後は自宅とも連絡が取れず、どのような状況なのかも分からないまま、関空へは若干の遅れで到着しました。帰宅して初めて、未曾有の大震災であることを知り、あの時のショックは今も忘れられません。そして何か出来ることはないかと焦るばかりでした。今の私に出来ることは「いのち」をテーマに撮り続けている花の作品を通して「希望の花」を咲かせたい、この想いをアートフェアの会場で伝えたいと考えています。

3月11日に東日本大震災が発生した当初、すぐさま海外から支援、救援、 温かいお見舞いのメッセージが寄せられ、どれほど大きな励ましになったことか、感謝の気持ちで一杯です。その後半年が経過した今も被災地では支援を必要としています。その中で私は震災遺児への支援を続けて行きたいと考えています。子供達に「希望の花」を咲かせて欲しいと願っています。皆様の温かな励ましと、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

フォトアーティスト 鷹岡のり子

支援先:遺児支援【東北レインボーハウス】建設 (あしなが育英会)

When the great earthquake happened on March 11th many foreign countries responded quickly and helped with rescues and sent expressions of our sympathy for the disaster. We have no words to express our gratitude. I intend to sell postcards of “the flowers of hope” at my exhibition in Shanghai. All proceeds will go to help children orphaned in the Great Eastern Japan earthquake.

これまで気にも留めなかったようなことが、心を打つものとなって見えてくることがあります。ある日、出窓の一輪挿しにずっと生けたままになっていた赤いチューリップの花が、赤い色を留めたまま、まるでフリルのようにしおれていることに気づきました。葉はまだ水を吸い上げ、みずみずしさを残しています。捨てるにはもったいないので、ファインダーでのぞいて見ると、何て美しいのでしょう。そこには、外観からは想像もできないほどの生命力が、しおれた花から感じ取ることができました。
その後も花の枯れゆく姿を撮り続けるうちに、花の一生があたかも人の一生と重なり合い、年老いた親の姿や、今現在年を重ねている自分自身、成人した子供たちのこと、そして生まれてきた孫の姿を思い浮かべるようになっていました。枯れゆく花が私に「いのち」の尊さ、世代間のつながり、そして生命ある限り生きようとする力などは、外観からは判断しえぬものだと言うことを教えてくれました。
年を重ねてゆくことが、生きることの美しさをいっそう深化させてゆくことを、花のつぼみが美しく開花し枯れゆく姿を撮影しながら、実感しました。

フォトアーティスト 鷹岡のり子
大阪府出身 フォトアーティスト

The Beauty of Life

Things that never caught my attention strike my heart these days. One day, I noticed the red tulip flower left on its own in vase drooping just like a ruffle keeping its red color. The leaves have absorbed the water, revealing its freshness. It was too good to throw away so I looked through the camera lens and saw how beautiful it was. I felt this indescribable strength of life in the dying flower.
Ever since, as I captured the dying moments of flower, I saw that a lifetime of flowers overlapped with that of people. They reminded me of aging parents, my older self, my grown up children and the new born grandchild. The dying flowers taught me the preciousness of life, the relationship between generations, and the energy of life something we cannot simple study from exterior.
Taking photographs of flowers that beautifully blossom and die, I realized that growing older adds an extra dimension to the beauty of life.

Noriko Takaoka
Osaka, Photo artist
Translated by Marcia Lise

  • 【若年の花】
    見るからに可憐で色鮮やか、そして瑞々しく美しい。
  • 【中年の花】
    花びらに葉脈のように現れてくるラインがとても美しく、重厚感と熟した美しさを感じる。
  • 【老年の花】
    色に深みが表れ、いのちの重みや生命力を放出して、その姿は老いではなく、生きる美しさを感じさせる。
『Art Meet Care 2008 VOL.1』掲載
アートミーツケア学会
『Art Meet Care 2008 VOL.1』

2004年、印象派のコレクションで名高いマルモッタン美術館で、モネの代表作『印象ー日の出』を観ることができました。そして昨年2010年の秋、オランジュリー美術館(2006年にリニューアルオープン)で光の画家モネの『睡蓮』を観てとても感動しました。
私の写真撮影は、印象派の”光”に大いに影響を受けていると思っています。ほぼ全ての作品は自然光で撮っています。

(1)三つの塔
オランジュリー美術館からの眺め

(2)光の画家モネの『睡蓮』
とてもオープンで模写をする人や写真を撮る人、課外授業なのか鑑賞プログラムがあるようです。

(3)「光」の作品

修学旅行から40年後、同級生達と訪ねた長崎、震災の影響かどこもひっそりとしていました。自粛ムードが観光地にも影響を与えているようです。

大浦天主堂のマリア像

グラバー園の桜・稲佐山からの夜景

静かで温かな光の中で……

3月11日の東日本大震災以降、心はいつもワサワサしていましたが、”旅”と”友”が気持ちを和ませてくれました。

日本中みんなで”希望の花”を咲かせましょう!

関西からもエールとパワーをおくりつづけます。

昨年(2010年)、東京で富士山を見ることができた日数は過去最高(1963年の観測以来)だったそうです。
夜明け前~そして……感動です!

このアムステルダム駅、どこかの駅(東京駅!)に似ていませんか?

レンブラントの家(住居兼アトリエ)。国立博物館にある傑作「夜警」はここで描かれました。

アムステルダムの散策

2011年は初心に戻り、「A」からの出発。

日々繰り返されていることが、こんなにも美しい!

彼女は何を見つめているのでしょう?

昨年、上海のギャラリーで個展を開催することができました。その合間に上海万博を覗いてきました。
待ち時間のないパビリオンしか見られなかったのですが、こんな作品ができました。

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